食品工場のHACCP対応|床・壁の塗装に求められる抗菌・防カビ基準【岡山・広島】

食品工場のHACCP対応|床・壁の塗装に求められる抗菌・防カビ基準【岡山・広島】

広島県・岡山県の 倉庫・工場・プラントの外壁塗装、屋根塗装、塗床、雨漏り修理は

工場塗装のイマガワペイント にお任せください!

塗装専門店としての経験と知識を活かし、お客様の大切な建物を守ります。

「HACCPには対応したけれど、そういえば床や壁の塗装って、これで大丈夫なんだろうか……」

食品工場や食品倉庫を経営されている方から、最近こうしたご相談が本当に増えました。
衛生管理の仕組みは整えたのに、いざ足元や壁を見渡すと、塗膜が浮いていたり、目地の隅にうっすらカビが出ていたり。
じつはこの「床・壁の状態」こそ、HACCP対応で意外と見落とされがちな盲点なんです。

私たちイマガワペイントは、岡山・広島エリアで工場・倉庫の塗装を専門に手がけてきました。
この記事では、防カビ塗装にとどまらず、「HACCP監査で指摘されにくい床・壁にするには、どのような塗装基準が必要か」を、現場の視点からわかりやすく解説します。

目次

なぜ今、食品工場の床・壁塗装が「HACCP対応」で問われるのか

HACCP義務化で変わった「施設・設備」の位置づけ

まず前提をおさらいしておきましょう。
2021年6月1日、改正食品衛生法が完全施行され、原則すべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が義務づけられました。
HACCP(ハサップと読みます)とは「危害要因分析重要管理点」の略で、食中毒などのリスクを工程ごとに管理していく考え方です。

ここで大事なのは、HACCPが「作業手順」だけの話ではないということ
手順を支える施設・設備そのものの衛生状態—つまり床や壁がきちんと清掃でき、カビや菌の温床になっていないか、が土台として問われます。
手順書がどれだけ立派でも、床が剥がれて粉が舞っていたら、その工場は「衛生的」とは言えませんよね。

厚生労働省|食品衛生法の改正について(HACCP制度化)

厚生労働省|HACCPに沿った衛生管理(考え方・7原則12手順)

床・壁は「一般衛生管理(PRP)」の土台になる

HACCPは、いきなり重要管理点だけを見るわけではありません。
その前提となる「一般衛生管理(前提条件プログラム=PRP)」がしっかりしていて初めて成り立ちます。
清掃・洗浄・消毒がやりやすい環境かどうか、その一般衛生管理の代表格が、じつは床と壁なんです。

洗浄しても水がしみ込む床、凹凸に汚れが残る壁—こうした場所は、いくら毎日掃除しても菌が残りやすい。
逆に言えば、塗装で「洗える・乾く・菌を増やさない」表面をつくることが、衛生管理計画そのものを底上げしてくれます。
床の役割をもう少し深掘りしたい方は、食品工場の床防カビ施工の重要性を解説した記事もあわせてご覧ください。

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岡山・広島にも多い食品工場—地元だからわかる現場事情

岡山・広島エリアは、瀬戸内の温暖な気候を活かした食品加工業が盛んな土地柄です。
ただ、この「温暖・多湿」という気候は、カビや菌にとっても居心地がいい環境なんですよね。
とくに梅雨から夏にかけての高温多湿、そして海に近い工場では潮風による塩害も無視できません。

地元で長年施工してきたからこそ、「この地域のこの立地なら、どこにカビが出やすいか」が肌感覚でわかります。
全国一律の仕様ではなく、岡山・広島の現場に合わせた提案ができるのは、地域密着の強みだと思っています。

HACCP対応で床・壁の塗装に求められる5つの基準

では具体的に、食品工場の床・壁塗装には、どんな性能が求められるのでしょうか。
監査でチェックされやすいポイントを、5つの基準に整理しました。

①防カビ・抗菌性—微生物を「増やさない」表面に

もっとも重要なのが、カビや細菌を繁殖させにくい塗膜であること。
抗菌性能の目安としては、JIS Z 2801(ISO 22196)という抗菌性試験の規格がよく用いられます。
防カビ剤・抗菌剤を配合した塗料を選ぶことで、菌が定着しにくい環境をつくれます。
ただし「防カビ塗料を塗れば安心」ではない点は、後ほど失敗事例で詳しくお話ししますね。

②耐水・耐薬品性—洗浄・消毒に耐える

食品工場では、次亜塩素酸ナトリウムやアルコールなどでの洗浄・消毒が日常的に行われます。
一般的な塗料だと、この薬品で塗膜が白化したり、劣化して剥がれたりしてしまう。
毎日の消毒に負けない耐薬品性は、食品工場ならではの必須条件です。

③清掃性・防塵性—汚れが「残らない・出さない」

表面が平滑で汚れが染み込みにくいこと、そして塗膜自体が粉化して埃を出さないこと。
この2つが揃って初めて「清掃しやすい床・壁」になります。
防塵性能については、防食塗装・防塵塗装の仕組みを解説した記事もご参考になるはずです。

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④耐摩耗・耐衝撃—はがれ・粉塵の発生を防ぐ

フォークリフトや台車が行き交う床は、摩耗や衝撃で塗膜が剥がれやすい。
剥がれた塗膜片は、それ自体が「異物混入」のリスクになります。
荷重や動線に合わせた塗膜の厚み・強度選びが欠かせません。
用途別の塗床選びは塗床の塗膜タイプの特徴と使い分けで詳しく触れています。

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⑤防滑性—労働安全と衛生の両立

濡れた床は転倒事故のもと。かといって滑り止めを効かせすぎると、今度は凹凸に汚れが溜まって清掃性が落ちます。
この「滑りにくさ」と「洗いやすさ」のバランスをどう取るかは、まさにプロの腕の見せどころです。

農林水産省|改正食品衛生法の概要・HACCP手引書

厚生労働省|業種別HACCP手引書(表紙検索)

【区画別】清浄度ゾーニングに合わせた塗料の選び方

ここが、多くの解説記事では語られない部分です。
食品工場では、区域ごとに求められる清浄度(清浄度区分・ゾーニング)が違います。
だから「工場全体を同じ塗料で塗ればいい」わけではないんです。
区画ごとに最適な仕様を見ていきましょう。

清浄作業区域(充填・包装・盛付など)

もっとも高い清浄度が求められるエリア。
防カビ・抗菌性能を最優先に、塗膜も平滑で継ぎ目のないシームレスな仕上げが理想です。
ここはコストをかけてでも、しっかりした水性硬質ウレタンやエポキシ系で仕上げたいところ。

準清浄・一般作業区域(下処理・加熱など)

水や熱、油を扱うエリアには、耐水・耐熱・耐薬品性を重視します。
とくに加熱区域では熱湯や蒸気で塗膜が傷みやすいため、耐熱性の高い水性硬質ウレタン系が向いています。

汚染作業区域・排水まわり

原料搬入や廃棄物置き場、そして排水溝の周辺は、じつはもっともカビ・菌が繁殖しやすい難所です。
常に湿気があるこの場所こそ、防カビと防水を両立させる必要があります。
湿気対策の考え方は工場・厨房の床の湿気対策をまとめた記事が参考になります。

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壁・巾木(はばき)・床の「入隅」こそ差が出る

見落とされがちなのが、床と壁がぶつかる隅(入隅)や巾木の部分。
ここに直角の隙間があると、汚れが溜まって洗い残しの原因になります。
プロは、この入隅をR(アール)形状に丸く仕上げる「Rコーナー処理」で、水や汚れが溜まらないようにします。
この一手間が、監査時の印象を大きく左右するんです。

よくある失敗事例と、プロが防ぐ落とし穴

「良かれと思ってやったのに、かえって失敗した」—そんな事例も、現場ではよく見かけます。
代表的な3つをご紹介します。

「防カビ塗料を塗ったのにカビが出た」の真因

防カビ塗料は万能ではありません。
多くの場合、原因は塗料ではなく下地に残った水分や、結露を生む断熱不足にあります。
表面だけ抗菌塗料で覆っても、内側から湿気が上がってくればカビは再発します。
根本原因を診断せずに塗るのが、最大の落とし穴です。

下地・湿気を無視した施工で数か月で剥離

コンクリート床に水分が残ったまま塗装すると、塗膜が下から押し上げられて膨れ・剥離を起こします。
剥がれた破片は異物混入リスクに直結。
下地の含水率チェックとひび割れ補修は絶対に省けません。
床のひび割れが気になる方はコンクリート床のクラック補修もご覧ください。

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操業しながらの施工で、ニオイや粉塵が製品に

食品工場では、施工中の溶剤臭や研磨粉が製品を汚染するリスクがあります。
区画の締め切りや換気、低臭タイプの塗料選定、そして施工タイミングの設計—ここを甘く見ると、せっかくの塗装がかえって衛生事故を招きかねません。

イマガワペイントの「自社施工」がHACCP対応で強い理由

こうした難しさをクリアするうえで、私たちが大切にしているのが完全自社施工という体制です。

中間マージンなしで、基準を満たす塗料に予算を回せる

下請けを使わないぶん、中間マージンがかかりません
その浮いたコストを、防カビ・抗菌・耐薬品性といったHACCP対応に本当に必要な塗料のグレードに回せます。
「安かろう悪かろう」ではなく、必要なところにお金をかける—これが適正価格の意味だと考えています。
費用の考え方はこちらでも詳しくご説明しています。

操業を止めない、区画・夜間施工の段取り

食品工場にとって、ラインを止めることは大きな損失。
だからこそ、区画を分けて順番に施工したり、稼働していない夜間・休日に作業したりと、操業への影響を最小限に抑える段取りを得意としています。
自社施工だからこそ、こうした柔軟なスケジュール調整ができるんです。

岡山・広島の気候(高温多湿・潮風)に合わせた仕様提案

前述のとおり、この地域は湿気と塩害への備えが欠かせません。
地元で数多くの現場を見てきた経験から、立地や建物の状態に合わせて「ここは防カビを強化」「海側は防錆も」といった、オーダーメイドの仕様をご提案します。
実際の仕上がりは施工事例選ばれる理由からもご確認いただけます。

監査で慌てないために—今できる床・壁のセルフチェック

最後に、次の監査で慌てないために、今すぐできるセルフチェックをご紹介します。

劣化サインのチェックリスト

  • 床の塗膜が浮いている・剥がれている箇所がある
  • 目地や入隅の隅に、黒ずみやカビが見える
  • 洗浄しても床がなかなか乾かない・水が染み込む
  • フォークリフトの通り道だけ塗装がすり減っている
  • 壁に結露やカビ、塗膜のふくれがある

ひとつでも当てはまれば、早めの点検をおすすめします。
放置するほど下地までダメージが進み、補修費用もかさんでしまいます。

相談から施工までの流れ

まずは現状を見せていただくのが第一歩です。
屋根外壁無料診断で床・壁の状態を確認し、清浄度区分や監査要件をお聞きしたうえで、最適な仕様とお見積りをご提示します。
全体の流れは施工までの流れでご確認いただけます。

「衛生の土台」から、選ばれる工場へ

HACCP対応は、書類を整えて終わりではありません。
日々の衛生管理を支える床・壁という「土台」があってこそ、その仕組みは活きてきます。
そしてその土台は、取引先からの信頼、監査の通りやすさ、働く人の安全にも直結していきます。

「うちの床・壁、HACCP的に大丈夫かな?」と少しでも気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。
岡山・広島の食品工場を、衛生の土台からしっかり支えます。お問い合わせはこちら


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