工場・倉庫の台風対策方法と改修時のポイント

これからの季節、多く発生する自然災害の一つが「台風」。

日本は昔から台風の被害が多くありましたが、
昨今台風および台風による大雨や暴風などによって
甚大な被害が起きることも少なくありません。

台風の接近・上陸は、7月~10月にかけて増えます。
特に上陸数が多いのが、8月と9月です

気象庁|台風の発生、接近、上陸、経路

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html

工場や倉庫など、多くの従業員が働いている施設の台風対策についてご紹介します。
取り組みは様々ですが、できることから導入していきましょう。

目次

台風による工場・倉庫の被害とは?

まず、工場や倉庫が台風によって どのような被害を受ける可能性があるのでしょうか。

大きく5つに分けてご紹介します。

1.   大雨による雨漏り

工場や倉庫などにとっては、大雨による雨漏り被害が大きな悩みとなります。

もしも屋根に小さな劣化があった場合、
想定外の雨量で雨水が建物内に侵入する可能性があります。

長時間の大雨や豪雨によって、屋根や壁、床などの建物の構造が損傷することがあります。
雨水が侵入し、内部の壁や天井が傷んだりすることがあります。

台風による雨は、強風にあおられて横殴りの雨が工場や倉庫などの設備に打ち付けます。
そのため、外壁の劣化やシーリングの劣化が原因となり
建物内に雨水が侵入する恐れがあります。

2.   建物が浸水する

台風の雨水による被害は、雨漏りだけではなく、施設が浸水するなどの水害も考えられます。

通常の雨量であれば、排水機能で自ずと排水され、
工場や倉庫に悪影響を与える事はありません。

しかし、台風による雨は、通常よりも雨量が多くなります。
排水機能が追いつかず、街中に水が溜まってしまう可能性があります。

実際に、近年多く見られる 短時間のゲリラ豪雨でも、排水が追いつかず、
道路が冠水したり床上浸水したりするニュース映像を見かけたことがありますよね。

台風による大雨は、そのようなゲリラ豪雨よりもさらに雨量が多いので、
河川の氾濫まで引き起こし、大きな水害に発展する場合もあります。

台風による浸水が発生すると、設備が故障したり、商品が濡れて損失したりする可能性があります。

3.  建物が破損する

台風による強風は、工場や倉庫の屋根、外壁を破損させる恐れがあります。

例えば、棟板金などの一部の屋根材が強風で剥がれてしまうことがあります。
屋根が全て飛ばされてしまうといった被害も過去に発生しています。

さらに、建物の一部が強風で飛ばされた時には、周りの近くの建物や人への被害が発生し、
自社だけの問題に収まらなくなる可能性もあります。

また、台風による建物被害では、周辺から物が飛来し建物にぶつかり、
屋根や壁に穴があくといった被害も考えられます。

この場合は、自分たちの台風対策だけでは防ぐことが困難で厄介ですよね。

4.  工場・倉庫が稼働できない

工場や倉庫が破損するなど直接的な建物被害が発生していない場合も、
施設の稼働に悪影響が生じることがあります。

例えば、台風が上陸した時には、公共交通機関がストップすることも珍しくありません。

したがって、公共交通機関を利用し通勤している従業員が多い施設の場合、
出社することが難しくなるため、工場や倉庫の稼働に支障が出る可能性があります。

また、原材料や製品の輸送が妨げられ、生産や配送に支障が生じる可能性があります。

昨今は、前日に計画運休が発表されることも増えました。
従業員の安全を守るためには、公共交通機関や道路状況に関する情報収集がとても大切です。

5.  電力供給の中断

台風が上陸し通過する地域では、停電が発生する可能性があります。

停電によって、生産ラインや冷蔵庫、冷凍庫などの設備が停止し、
商品の劣化や損失が生じることがあります。


これらの被害は、工場や倉庫の機能停止や生産の遅延、商品の損失、従業員の安全への影響など、
企業や地域経済に重大な影響を与えます。

では、どのような台風対策を講じればよいでしょうか。

台風による工場・倉庫の被害を防ぐための対策

1.   屋根の点検・メンテナンス

定期的な点検を行い、屋根の状態を確認しましょう。

特に台風シーズン前には、点検を実施することが重要です。
点検の頻度は、屋根の種類や状態、地域の気候条件などによって異なりますが、
通常は年に1回以上を目安にするとよいでしょう。

屋根の点検ポイント

  • 屋根材を固定するボルトが緩んでいないか
  • 屋根材に亀裂が生じていないか
  • 金属部分にサビが生じていないか

これらのポイントを点検し、必要であれば修繕しましょう。

例えば、古くなった屋根について、カバー工事や葺き替え工事で新しくすることによって
屋根の強度が高くなるので台風対策としても効果的です。

あわせて読みたい
工場・倉庫の屋根 カバー工法が選ばれる理由 工場・倉庫の屋根の修理や改修に「カバー工法」が多く選ばれています。 屋根の劣化状況がひどい場合は、屋根の葺き替え もしくは 屋根カバー工法という工事が有効になり...

また、台風時には豪雨が予想されるため、排水システムの確認も重要です。
雨水が適切に流れるよう、雨樋やドレンの詰まりや破損がないかを点検します。
必要に応じて清掃や修理を行い、効果的な排水を確保しましょう。

あわせて読みたい
工場や倉庫の屋根 雨漏りを発生させないための5つのメンテナンス 住宅でのトラブルの大半は、「雨漏り」が占めています。生活の基盤となる住宅では、雨漏りを発見次第できるだけ早く修理したいものです。 しかし、工場や倉庫などで発生...

2.   外壁の点検・メンテナンス

外壁の点検ポイント

  • ひび割れ
  • 剥がれ
  • 浮き上がり
  • 塗膜の剥がれ

これらのポイントを特に確認しましょう。

例えば、外壁に亀裂が生じている状態になっていると、そこから雨水が侵入し、
建物内の機械・設備の故障や製品の水濡れなどの被害が発生します。

特に、台風の時には、風に煽られて横殴りの雨が外壁に打ち付けることになるので、
通常の雨なら水の侵入が無い場合でも、危険な場合があります。

また、台風による大雨に対して外壁の防水性能を維持することも重要です。
外壁材の防水塗装やシーリング材の状態を確認し、必要に応じて補修や再塗装を行いましょう。

定期的な点検や早急な修理・補修を行い、外壁の耐久性と防水性を確保することが必要です。

3.  シャッターや窓などの補強

台風による被害では、周辺からの飛来物が建物にぶつかり、破損する被害も考えられます。
したがって、飛来物への対策として、窓やシャッターの強度を上げるという対策が有効です。

強力な風から建物を守るために、鋼製のシャッターを設置することが効果的です。
これによって窓や出入り口を覆い、風や飛散物からの被害を最小限に抑えることができます。
シャッターは台風時以外にもセキュリティ面でも有効です。

耐風性が高いガラスや窓枠を使用することによって、台風時の強風による窓の破損を防ぐことができます。
特に耐風性の高い二重ガラスや強化ガラスを検討しましょう。

また、窓ガラスに耐風性や防飛散性の高い補強フィルムを貼ることで、
窓の破損やガラス飛散を抑えることができます。
補強フィルムは、窓ガラスが割れても破片が飛び散らないようにするための安全対策です。

さらに、窓枠やドア枠の補強金具や補強板を使用することで、
窓やドアの強度を高めることができます。

4.  浸水対策

床上浸水のリスクがある場合は、浸水しにくい素材の床を使用したり、床面を高くしたりするとよいでしょう。
また、ドレンや排水システムの設置により、浸水を素早く排水することも重要です。

工場や倉庫の浸水対策では、入口に土嚢を設置する、シャッターで防ぐ、
防水板を設置する
などの対策が効果的です。
土嚢などについては、いつ台風が来ても対応できるように、
事前に作って敷地内に保管しておくのがオススメです。
なお、最近では、水に浸すことで膨らむタイプなどもあります。保管スペースや体制に合わせて選びましょう。

浸水リスクの高いエリアに保管されている重要な物品や機器は、
高い位置に移動させることで浸水被害を回避できます。

特に電気設備や重要書類などは、浸水被害の可能性が低い場所に保管するようにします。


これらの対策を講じることで、台風による工場や倉庫の被害を最小限に抑えることができます。

工場や倉庫の被害を最小限に抑えるだけでなく、従業員や関係者の安全を確保するためにも重要です。

定期的な点検や訓練を通じて、対策の効果を確認し、改善を行いましょう。

イマガワペイントでは、
工場や倉庫の外壁塗装
地域密着・信頼度No.1の塗装会社!
まずはお気軽にご連絡ください。

広島県・岡山県 全域対応!
お見積もり、現地調査は一切無料です!

受付時間9:00〜19:00 土日祝も対応

メール問い合わせ24時間365日受付中!
メール問い合わせ24時間365日受付中!
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる