工場・倉庫・施設の大規模防水工事の3つの基礎知識

工場・倉庫・施設の大規模防水工事の3つの基礎知識

これから雨が多くなる季節ですね。梅雨入りまでもうすぐです。
工場や倉庫、施設で防水対策がされずに雨漏りしてしまうと、生産がストップしてしまったり、
商品が被害にあってしまったりと重大な被害になりかねません。

工場や倉庫、施設などの建物における防水工事に関心がある人や、
防水工事を検討している人にとって、工事前に知っておきたいことをまとめました。

今回は「防水工事における3つの基礎知識」だけでなく
「工場や倉庫の種類別、適切な防水塗料や防水工法」について詳しくご紹介します。

目次

大規模な工場、倉庫、施設の防水工事とは

大規模な工場、倉庫、施設の防水工事とは、建物の屋根や壁、
床などの水の侵入を防止するために行われる工事。
大規模な建物の場合、屋根や壁の面積が大きく、高所作業が必要な場合があるため、
専門的な技術や知識が必要です。

防水工事の方法としては、
シート防水、ウレタン防水、アスファルト防水、FRP防水などがあり、
建物の形状や使用環境に合わせて適切な方法を選びます。

また、屋上や壁面にはパラペットや笠木などの構造物が設置されている場合もあります。
それらの防水処理も重要なポイントとなります。

防水工事は、施工前の下地処理や施工中の品質管理、
施工後のメンテナンスなど、細かな作業が必要とされます。

防水工事前に確認する事は?

工場・倉庫・施設の防水工事を行う前に、以下の確認事項を行うことが重要です。

1.   現地調査

防水工事を行う建物の現地調査を行い、施工方法や材料、工期、費用などを確認します。
建物の使用状況や特性によって、施工方法や材料が異なる場合がありますので、
現地調査によって正確な施工内容を決定することが重要です。

2.   防水設計の確認

建物の設計図面を確認し、防水層の位置や構造、防水処理が必要な箇所などを把握します。
設計に基づき、必要な施工内容や材料を確認することが重要です。

3.  既存の防水層の状況確認

既存の防水層の状況を確認し、必要な場合は撤去するか、補修するか、上から重ねて施工するかを決定します。
既存の防水層が傷んでいる場合、そのまま上から重ねて施工すると、
効果が得られない場合があります。

4.  使用目的や環境の確認

建物の使用目的や環境によって、防水工事に求められる性能が異なります。
屋内の場合は、外部からの水の侵入が少ないため、防水性能が高くなくても問題ない場合があります。
一方、屋外の場合は、外部からの水の侵入が多いため、高い防水性能が求められます。

5.  耐久性とメンテナンス性の確認

施工した防水層が長期間にわたって効果を発揮するためには、耐久性が必要です。
また、メンテナンス性も重要で、定期的な点検やメンテナンスが必要な場合は、
その頻度や方法も確認する必要があります。

以上のように、現地調査や設計図面の確認、既存の防水層の状況確認、使用目的や環境、
耐久性とメンテナンス性などを総合的に確認し、適切な防水工事の計画を立てることが重要です。

大規模防水工事 3つの基礎知識

さて、防水工事前の確認事項を念頭に置いていただいたところで
大規模な工場、倉庫、施設の防水工事に取り組む前に、3つの基礎知識をご紹介します。

1.   防水材料の選択

大規模な建物の防水工事においては、防水材料の選択が非常に重要になります。

建物の種類、天候条件、地形、建設材料、使用目的などに応じて、
最適な防水材料を選択しましょう。

例えば、建物の屋根の場合、ビットーメン防水材がよく使用されます。
また、地下室や駐車場などの場合は、シーリング材やポリウレタン防水材などが適していることがあります。

使用目的に応じた材料の選択

防水材料には、様々な種類があります。
使用目的や施工環境に応じて、適切な材料を選択することが重要です。
例えば、屋上や外壁などの屋外に施工する場合は、耐久性に優れた材料が求められます。

施工手法に合わせた材料の選択

防水材料の施工手法には、塗布型やシート型など様々な方法があります。
施工手法に合わせた材料を選択することで、施工性が向上し、品質の向上につながります。

耐久性とメンテナンス性

防水材料の耐久性とメンテナンス性も重要な要素です。
防水工事は、耐久性の高い材料を使用しても、メンテナンスを怠れば長期的には劣化してしまいます。
したがって、メンテナンスが容易で、必要な頻度も少なく済む材料を選択することが望ましいです。

コスト

防水材料の選択には、コストも大きな要素です。
材料の品質や耐久性を考慮しながら、費用対効果を検討し、適切な材料を選択することが望ましいです。

このように使用目的や施工手法、耐久性やメンテナンス性、コストなどを総合的に判断し、
適切な防水材料を選択することが重要です。

主な防水材料・塗料の種類

シーリング材

シーリング材は、建物の外壁や屋根のシーリング部分、
窓枠やドア枠などの接合部分に使用される防水塗料です。
一般的に、シリコンシーリングやポリウレタンシーリングなどの種類があります。

ビットーメン防水塗料

ビットーメン防水塗料は、アスファルトやコールタールを主成分とする防水材料で、
主に屋根や地下室の防水工事に使用されます。
耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れるため、一般的に建築業界でよく使用されます。

ウレタン防水塗料

ウレタン防水塗料は、ポリウレタン樹脂を主成分とする塗料で、
一般的に屋根や地下室、鉄筋コンクリート構造物の防水工事に使用されます。
柔軟性があり、耐久性が高いため、長期間の防水性能を維持することができます。

アクリル防水塗料

アクリル防水塗料は、アクリル樹脂を主成分とする防水塗料で、
一般的に屋根や壁、床などの防水工事に使用されます。
水性塗料であるため、環境に優しいという特徴があります。

シリコン防水塗料

シリコン防水塗料は、シリコン樹脂を主成分とする防水塗料で、
一般的に外壁や屋根、バルコニーなどの防水工事に使用されます。
耐候性に優れ、長期間の防水性能を維持することができます。
また、柔軟性があり、クラックの発生を防止することができるため、建物の耐震性向上にも貢献します。

2.   防水工法の選択

防水工法には、シート防水、ウレタン防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。

工事に適した防水工法を選択することは、施工後の耐久性や耐候性に大きな影響を与えます。

防水工事を行う前に、建物の種類、使用目的、予算、工期、施工性などを考慮し、
最適な防水工法を選択する必要があります。

建物の用途

工場や倉庫の用途に応じて、防水工法の選択が異なります。

工場の種類や目的に合わせた適切な防水対策を施すことが、工場の安全性や品質を保つために重要です。

例えば、化学工場や食品工場など、水や化学薬品が多用される施設では、
耐薬品性に優れた防水工法が必要とされます。

工場の用途別 防水工事
  1. 食品工場の防水工事

食品工場では、厳しい衛生基準が求められるため、防水材料にも特に配慮が必要です。
防水性が高く、食品に影響を与えない素材を使用することが一般的です。

  1. 自動車工場の防水工事

自動車工場では、車両の製造やメンテナンス作業が行われるため、油や薬品に強い防水材料が必要とされます。
また、床面には防滑性も求められます。

  1. 医薬品工場の防水工事

医薬品工場では、薬品の製造や保管が行われます。
防水材料には、薬品に対して安全で、清潔性が高く、防火性があるものが求められます。

  1. 電子工場の防水工事

電子工場では、高精度な製品を製造するために、防塵・防湿性が求められます。
防水材料は、静電気を起こしにくく、精度を保つことができるものが使用されます。

倉庫の用途別 防水工事
  1. 物流倉庫の防水工事

物流倉庫では、商品の保管や配送作業が行われます。
防水材料には、搬入搬出による荷重に強く、耐久性に優れたものが求められます。
また、天井からの漏水や外壁からの浸入水に対しても、しっかりと防水することが重要です。

  1. 冷蔵倉庫の防水工事

冷蔵倉庫では、冷気や湿気を保つために、断熱性や防湿性が求められます。
防水材料には、耐寒性や防霜性に優れたものが必要とされます。

  1. 物品保管倉庫の防水工事

物品保管倉庫では、保管されている物品を劣化や損傷から守るために、防水工事が必要となります。
防水材料には、品物に影響を与えないものや、防火性に優れたものが求められます。

工場や倉庫の用途別に、防水材料や施工方法が異なるため、専門的な知識と経験が必要とされます。
倉庫の場合は、倉庫に保管されている物品の性質や管理方法に合わせた適切な防水対策を施すことが、
倉庫の品質維持や安全性の確保につながります。

建物の構造

建物の構造に応じて、防水工法の選択が異なります。
例えば、屋根や壁の素材、面積、傾斜角度などによって、使用する防水材料や工法が変わります。

建物の構造別 防水工法
  1. 鉄骨造

鉄骨造の工場や倉庫においては、屋根の防水にシート防水や塗膜防水
ウレタン防水
が使用されることが多いです。
壁面の防水には、塗膜防水シリコン系防水塗料などが適しています。

  1. 鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造の工場や倉庫では、屋根や基礎部分の防水にシート防水、
スクリーン防水、ウレタン防水
が使用されることが一般的です。
また、壁面には、シリコン系防水塗料が適しています。

  1. 鉄筋ブロック造

鉄筋ブロック造の工場や倉庫では、屋根や基礎部分の防水に
シート防水やスクリーン防水、ウレタン防水が使用されることが多いです。
壁面には、シリコン系防水塗料が適しています。

  1. 鉄筋鉄管コンクリート造

鉄筋鉄管コンクリート造の工場や倉庫では、屋根や基礎部分の防水には、
シート防水、スクリーン防水、ウレタン防水が使用されることが一般的です。
壁面には、シリコン系防水塗料が適しています。

建物の構造に合わせた適切な防水工法を選定することが、
工場や倉庫の品質維持や安全性の確保につながります。

環境条件

地域の気候条件や周囲の環境条件に応じて、防水工法の選択が異なります。
例えば、雨量の多い地域では、耐水性に優れた防水工法が必要とされます。

費用と期間

防水工法の選択には、費用と期間も重要な要素となります。
例えば、工期が短く、コストが抑えられる防水工法が求められる場合もあります。

耐久性とメンテナンス性

防水工法の耐久性とメンテナンス性も考慮されます。
例えば、長期間にわたって効果を維持できる防水工法や、メンテナンスが容易な工法が好まれます。

これらの要素を総合的に考慮し、最適な防水工法を選択することが重要です。

3. 施工管理

大規模な防水工事では、施工管理が重要です。
施工前の打ち合わせや現場の状況確認、工程管理、品質管理、安全管理、問題解決など、
施工管理には多くの要素が含まれます。

施工管理を適切に行うことで、工事の品質や完成期間を確保することができます。
また、施工中に発生するトラブルに対応するために、施工管理者は熟練した技術者であることが必要です。

設計確認

防水工事の設計書や施工図面を確認し、施工に必要な材料や工法、
施工手順などが正確かつ適切であるかを確認します。

品質管理

施工中には、品質が確保されるように施工状況を監視し、
材料や施工手順が規格に準拠しているかをチェックします。
必要に応じて検査や試験を行い、施工の品質を確保します。

安全管理

工事中の安全管理も重要です。
労働災害や事故を未然に防止するため、施工中の安全を確保するための措置を講じ、
労働衛生の観点からも施工を管理します。

スケジュール管理

施工期間や進捗状況の管理も重要です。
工期が延びたり、施工進捗が遅れることで、コスト増加や施工品質低下などの
問題が発生する可能性があるため、定期的にスケジュールを確認し、工事進捗を監視します。

問題解決

工事中に発生する問題に対して、的確な対応を行うことも大切です。
施工上の問題や不具合が発生した場合は、迅速に対応して解決することで、
工事の品質や工期の維持につなげます。

このように、施工管理を適切に行うことで、工場や倉庫の防水工事を効果的に実施することができます。


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