屋上防水の種類とそれぞれの違い

屋上防水の種類とそれぞれの違い

今回は「屋上防水の種類とそれぞれの違い」について解説していきたいと思います!

皆さんの工場や倉庫の屋根は、どのような構造になっていますか?
人が出入りできるような「屋上」となっている場合は『屋上防水工事』がされています。

これは、雨水を工場や倉庫の構造部に侵入させないように、文字通り水を防ぐためのものですが、いくつも種類があり、それぞれに特徴があります。

メンテナンスや修繕方法も、種類によって異なるので、自分の工場や倉庫にはどの屋上防水工事がされているのかを知ることで、適切な対処ができます!
どの種類においても、定期的にメンテナンスを行わないと「雨漏り」が発生し、大事な機械が故障してしまうことも・・。

そのような大損害が起きてしまわないよう、一緒に屋上防水について詳しく勉強していきましょう!

目次

屋上防水とは?

屋上防水とは?

冒頭でも少しお話しましたが、屋上防水というのは「水が侵入しないようにするための工事」のことを言います。

一般的な住宅の屋根であれば、傾斜があるので雨水が流れていく仕組みとなっています。
しかし、工場や倉庫で多く採用されている、傾斜のない「陸屋根」では水が溜まる構造となっているので、雨水が内部に侵入しやすいです。
そのため、適切な防水工事がとても重要になってきます。

屋上防水の種類とそれぞれの違い(メリット・デメリット)

屋上防水の種類は主に下記の4つです。

  1. ウレタン防水
  2. FRP防水
  3. シート防水
  4. アスファルト防水

それぞれの特徴を解説しながら、どのような違いがあるのか、メリットやデメリットについてもお伝えしていきたいと思います。

屋上防水の種類とそれぞれの違い ①ウレタン防水

屋上防水の種類とそれぞれの違い ①ウレタン防水
ウレタン防水

ウレタン防水は「塗膜防水工法」と呼ばれる工法の1つです。
日本で行われている防水工事の中で、1番多く採用されている種類になっているので、施工対応ができる業者が多いのが特徴となっています。

使用するのは「液体状のウレタン樹脂」です。
複数回に分けて液体状のウレタン樹脂を陸屋根の床部分に塗布し「防水層」を作っていくという方法で、防水工事を行っていきます。

ウレタン防水の大まかなメリットやデメリットは下記の通りです。

メリット

  • 液体のため凹凸のある箇所でも施工が可能
  • 継ぎ目がない
  • メンテナンスが容易

デメリット

  • 塗装技術が必要(均一性、速さ等)
  • 5年に1度はトップコートの塗り替えが必要

液体状の素材を使うので、凹凸のある部分でも施工することができる上に、補修も簡単です。
5年に一度ほどは表面のトップコートの塗り替えを行う必要はあるものの、メンテナンスがしやすいのがウレタン防水の魅力となっています!

耐用年数は10年程と、シート防水やアスファルト防水と比較すると短めですが、他の防水工事よりも安い「7,000円程度/㎡」で作業が可能なのでコスパがよいと言えます。

しかし、面積の広い場所に均一な防水層を作るのはとても難しいので、場合によっては割高となってしまうことも・・。
塗りムラが発生し、防水層の強度にも影響が出てしまうので、注意しましょう。

屋上防水の種類とそれぞれの違い ②FRP防水

屋上防水の種類とそれぞれの違い ②FRP防水
FRP防水

FRP防水は、塗膜防水工法の1つで、ガラス繊維でできているマットを敷いた後にポリエステル樹脂を塗装で仕上げていく方法です。

FRP防水の大まかなメリットとデメリットは下記の通り。

メリット

  • 乾燥が早いため施工日数を短縮できる
  • 作り上げる防水層はとても頑丈で、衝撃に強い
  • 継ぎ目がない
  • メンテナンスが容易

デメリット

  • 紫外線や温度の変化で塗膜が割れてしまうことがある
  • 5年に1度程度は表面のトップコートを塗り替える必要がある

マットに使われているFRPという素材は、簡単に言えば「強いプラスチック」で、現在では浴槽や自動車にも使われている素材。
とても頑丈で、熱や薬品にも強いため痛みにくいのが特徴です。

また、そんな強固な防水層をつくることができるFRP防水はウレタン防水と同様「塗装」で施工する工法となっているので、メンテナンスが容易となっています。
軽微な割れであれば、その部分を塗装し直すことで補修が完了となります!

耐用年数は10年程度とシート防水やアスファルト防水より短いですが、8,000円/㎡と比較的安価な価格で防水工事ができるのが魅力です。

屋上防水の種類とそれぞれの違い ③シート防水

屋上防水の種類とそれぞれの違い ③シート防水
シート防水

シート防水は、ゴムシートや塩ビシートを接着剤や専用の機械を使って固定していく防水工事です。
塗膜を形成していく塗装スタイルの防水とは異なり、シートを敷き詰めていく工法になるので、広い面積の場所でも対応できるのが特徴となっています。

シート防水の大まかなメリットやデメリットは下記の通りです。

メリット

  • 塗料系の防水よりも耐用年数が長い
  • 広い面積に対応できる
  • 工期が比較的短い(塗料を乾かす時間が短い、シートを敷く工法であるため)

デメリット

  • 金具を固定する際に機械音が出る
  • 塩ビシートでは下地に凹凸があるとそのまま影響を受けてしまう
  • 鳥のクチバシや強風の飛来物によって穴が空いてしまうこともある

使用するシートにもよりますが、およそ耐用年数15年程と長い上に、8,000円/㎡で施工ができるコスパがよい工法です。

下地が平で凹凸が少ない状態であれば、一気に施工することができるので、工期も短いのが魅力。
その分、作業費を抑えることが出来ます!

屋上防水の種類とそれぞれの違い ④アスファルト防水

屋上防水の種類とそれぞれの違い ④アスファルト防水
アスファルト防水

アスファルト防水は、合成繊維不織布にアスファルトをコーティングしたルーフィングと呼ばれる材料を、施工箇所に貼り重ねる防水工事です。

ビルやマンションなどの大きな建物の屋上に採用されることが多く、古くから使われている防水工法となります。

アスファルト防水のメリットとデメリットは下記の通りです。

なお、アスファルト防水には熱工法、トーチ工法、冷工法の3つの工法がありますが、1番採用されている「常温工法」についてまとめています。

メリット

  • 耐用年数20年程度と防水工法の中ではトップクラス
  • 防水性が高い
  • 熱や臭いが発生しない

デメリット

  • 防水工事の中では1番金額が高い
  • 常温工法は熱を使う工法よりも密着度が劣る(下地の状況などに応じて工法を選択する)

施工金額は8,500円/㎡程度と防水工事の中では1番高くなっていますが、耐用年数20年程度と長く、耐久性が抜群です。

岡山県や広島県で工場や倉庫の屋上防水ならイマガワペイントへお任せください!

今回は屋上防水の種類とそれぞれの違いについて解説してきました。

屋上防水についての内容まとめ

【屋上防水とは?】

  • 屋上は傾斜がない陸屋根になっているため雨水が溜まりやすい
  • 工場や倉庫の屋上から雨水が侵入しないようにするための工事
  • 大きく分けて4種類の防水工法がある

【屋上防水の種類とそれぞれの違い】

スクロールできます
メリットデメリット
ウレタン防水・液体のため凹凸のある箇所でも施工が可能
・継ぎ目がない
・メンテナンスが容易 ・塗装技術が必要(均一性、速さ等)
・5年に1度はトップコートの塗り替えが必要
FRP防水・乾燥が早いため施工日数を短縮できる
・作り上げる防水層はとても頑丈で、衝撃に強い
・継ぎ目がない
・メンテナンスが容易
・紫外線や温度の変化で塗膜が割れてしまうことがある
・5年に1度程度は表面のトップコートを塗り替える必要がある
シート防水・塗料系の防水よりも耐用年数が長い
・広い面積に対応できる
・工期が比較的短い(塗料を乾かす時間が短い、シートを敷く工法であるため)
・金具を固定する際に機械音が出る
・塩ビシートでは下地に凹凸があるとそのまま影響を受けてしまう
・鳥のクチバシや強風の飛来物によって穴が空いてしまうこともある
アスファルト防水・耐用年数20年程度と防水工法の中ではトップクラス
・防水性が高い
・熱や臭いが発生しない
・防水工事の中では1番金額が高い
・常温工法は熱を使う工法よりも密着度が劣る(下地の状況などに応じて工法を選択する)

今回はこのような内容となっていました!

屋上の状況や面積などによって、適切な工法を選択することが大切です。
工法によってメンテナンス方法も異なりますので、今回の内容を参考にしながら点検を行っていきましょう。

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