広島・岡山エリアの 倉庫・工場・プラントの外壁塗装、屋根塗装、塗床、雨漏り修理は
工場塗装のイマガワペイント にお任せください!
塗装専門店としての経験と知識を活かし、お客様の大切な建物を守ります。
私たちは、建物の美観や機能性を維持するだけでなく、
お客様の大切な資産価値を守るお手伝いをしたいと考えています。
近年、工場の広大な屋根を活用した太陽光発電設備の導入が進んでいますが、
その「発電状況」を適切に把握できているでしょうか。
実は、太陽光発電設備は設置して終わりではありません。
見えないところで発電量が低下し、気づかぬうちに大きな損失を生んでいるケースも少なくないのです。
そこで今回は、建物の専門家である私たちイマガワペイントが、少し視点を変えて、
太陽光発電の安定稼働に不可欠な「遠隔監視システム」について、
その種類と選び方のポイントを解説します。
屋根の状態が発電効率に影響することもあるため、私たちにとっても無関係な話ではないのです。
そもそも遠隔監視システムとは?

まず、遠隔監視システムとは、文字通り、太陽光発電所が正常に稼働しているかどうかを、
遠く離れた場所からでも常に監視するためのシステムです。
このシステムがあれば、主に以下のことが可能になります。
- 発電量が急に低下した際にアラート通知を受け取る
- 日々の発電量の変動を記録し、確認する
一方で、もし遠隔監視システムがなければ、
- 毎月の電力会社からの売電明細を待つ
- 直接現地に足を運んで確認する
といった方法でしか、発電状況を把握できません。
これでは、突発的なトラブルへの対応が遅れるだけでなく、
発見しにくい「緩やかな発電量の低下」による損失を見逃してしまう可能性があります。
遠隔監視システムのデータ分析は、こうした緩やかな低下を発見する上でも非常に有効です。
導入には初期費用がかかりますが、太陽光発電投資という観点で見れば、
システムをしっかり活用することで得られるリターン(損失の回避)の方が大きくなることがほとんどです。
例えるなら、遠隔監視システムがない発電所は、「スピードメーターのない車」のようなものです。
現在の状況が分からなければ、適切な運転(運用)はできません。
導入コストは確かにかかりますが、設置するメリットはそれを遥かに上回ると言えるでしょう。
遠隔監視システムの主な「タイプ」を知ろう
太陽光発電の遠隔監視装置には、発電量を計測する方法によって
大きく分けて2つのタイプが存在します。
それぞれの特徴を理解することが、適切なシステム選びの第一歩となります。
(※以下、本文ではパワーコンディショナーを「パワコン」と略します)
タイプ1 ─ CTセンサーを用いた遠隔監視システム

まず一つ目は、「CTセンサー」という計測器を使用するタイプです。
CTセンサーは「交流の電流値」を測定するもので、電力系統へ電気を送る配線に取り付けて計測します。
◆ CTセンサータイプを使用するメリット
- 汎用性が高い
配線に直接取り付けるため、基本的にパワコンのメーカーを問わず設置できます。 - 導入しやすい
発電所の設置後でも比較的容易に取り入れられ、価格も手頃な場合が多いです。 - 設置が比較的簡単
複雑な通信設定などが少ない傾向にあります。
◆ しかし、CTセンサータイプを使用するデメリットも存在します。
- 得られる情報が限定的
主に交流電流値の測定となるため、詳細な発電状況の把握には限界があります。 - 異常原因の特定が難しい
電流値の異常を検知しても、それがパワコンの故障なのか、天候の影響なのか、
あるいは他の要因なのかをシステムだけで特定するのは困難です。
そのため、原因究明のために結局、現地確認が必要になるケースが多くなります。 - 計測誤差の可能性
配線から間接的に電流値を計測するため、
実際の発電量との間に誤差が生じる可能性があります。
設置方法によっては、その誤差が大きくなることも考慮すべき点です。
タイプ2 ─ パワコンのデータを直接取得する遠隔監視システム

次にご紹介するのは、パワコンと直接通信を行い、
様々な内部情報を取得するタイプの遠隔監視システムです。
現在では、こちらのタイプが主流となりつつあります。
具体的には、「RS485」や「TCP/IP」といった通信方式を用いてパワコンと接続し、
詳細なデータを収集します。
◆ パワコンデータ直接取得タイプを使用するメリット
- 詳細な情報取得
ストリング(太陽光パネルを直列に繋いだ回路)ごとの発電量など、
CTセンサータイプでは得られない細かな情報を把握できます。
これにより、パネル一枚一枚に近いレベルでの状況確認が可能になります。 - パワコンの状態把握
パワコン自体の稼働状況やエラー情報を直接取得できるため、
機器の異常を早期に発見しやすくなります。 - 原因特定・予測の容易さ
取得できる情報が多いため、万が一発電が停止したり、発電量が低下したりした場合でも、
その原因を特定したり、予測したりするのが比較的容易になります。
◆ 一方で、パワコンデータ直接取得タイプにもデメリットはあります。
- 対応パワコンの制限
システムとパワコンの間に通信互換性が必要なため、
使用できるパワコンのメーカーや機種が限られる場合があります。
導入前に、設置されている(または設置予定の)パワコンに対応しているかを
確認する必要があります。 - 通信基盤故障時のリスク
まれにパワコン側の通信機能が故障すると、発電自体はしていても、
監視システム側でデータを取得できなくなる可能性があります。
このように、それぞれのタイプに一長一短があります。
どちらのタイプが自社の発電設備に適しているか、次の「選ぶポイント」も参考に検討してみてください。
後悔しない!遠隔監視システムを選ぶ際の重要ポイント

遠隔監視システムは、様々なメーカーから多様な製品が提供されています。
自社の工場や倉庫に最適なシステムを選ぶために、以下のポイントを確認しましょう。
1. 発電量の測定は正確か?
まず基本ですが、監視システムの表示する発電量が
実際の発電量と大きく乖離していては意味がありません。
初期のCTセンサータイプの中には、誤差が大きいものもありました。
現在主流のパワコンデータ直接取得タイプは、原理的には誤差が発生しにくいですが、
パワコンの通信状況などによっては異常値を示す可能性もゼロではありません。
「表示されている数値が常に絶対的に正しいとは限らない」という認識は、
頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
2. スマートフォン等で手軽に確認できるか?
日々の発電状況を気軽にチェックするためには、スマートフォンアプリや、
スマホ表示に最適化されたブラウザ画面が用意されていると非常に便利です。
いつでもどこでも発電所の状況を把握できれば、安心感が増しますし、
異常発生時のアラート通知をスマートフォンで受け取れれば、迅速な初動対応につながります。
操作のしやすさも含めて、モバイル対応は重要な選定基準となります。
3. 操作画面は直感的で分かりやすいか?
遠隔監視システムの管理画面のデザインや操作性は、メーカーごとに大きく異なります。
多機能であっても、操作が複雑でデータが見づらければ、
次第に確認するのが億劫になってしまうかもしれません。
導入前にデモ画面などを確認できる機会があれば、積極的に利用し、
直感的に操作できるか、必要な情報が分かりやすく表示されるかを確認することをおすすめします。
4. アラートメールの発報基準は実用的か?
ほとんどのシステムには、発電異常時にアラートメールを送信する機能が備わっています。
しかし、「何をもって異常とするか」の基準はシステムによって様々です。
例えば、複数のパワコンのうち1台が停止しても、
システム全体としては僅かな低下とみなされ、アラートが発報されないケースもあり得ます。
どのような状況で、どの程度の低下を「異常」として通知してくれるのか、
その基準が実用的かどうかを確認することが重要です。
5. 過去のデータを長期間蓄積・活用できるか?
多くのシステムでは、過去の発電量データを蓄積し、
画面表示やCSVファイルでのダウンロードが可能です。
しかし、注意したいのは、データの保持期間が限られているシステムもある点です。
発電量の傾向分析や、長期的な性能低下のチェックには、
発電所稼働開始からの全データが必要になる場合があります。
特に、年数%程度の緩やかな発電量低下は、数年単位で比較しないと見抜けないことが多く、
気づかないうちに大きな損失につながることもあります。
したがって、できる限り長期間(理想的には全期間)のデータを
保持・出力できるシステムを選ぶことが望ましいでしょう。
6. システムの応答速度は十分か?
これは実際に使ってみないと分かりにくい部分ですが、システムのサーバー応答速度が遅いと、
画面表示や切り替えに時間がかかり、大きなストレスになります。
どんなに高機能でも、使うのが苦痛になるほど動作が遅いシステムは、
結局使われなくなってしまう可能性があります。
可能であれば、デモ利用などを通じて、実際の操作感を確かめておくのが良いでしょう。
「安ければ良い」は危険?格安システムのリスク

市場には、上記で紹介したような一般的なシステムよりも、かなり安価な遠隔監視システムも存在します。
しかし、これらの格安システムは、コストを抑えるために機能が大幅に制限されている場合が多く、注意が必要です。
格安システムによく見られるデメリット
- パワコンごとの計測ができず、発電所全体の発電量しか見られない
- 発電量データが短期間しか保存されない
- CSVファイルなどでデータを出力できない
- そもそも発電量の具体的な数値表示がない(正常か異常かのみ、など)
これらのシステムは、「突発的で急激な発電量低下」を発見するには役立つかもしれませんが、
太陽光発電投資の収益を最大化するために重要な
「継続的・長期的な発電量の傾向把握」には力不足と言わざるを得ません。
先ほども触れましたが、年間数パーセント程度の緩やかな発電量低下が、数年続くだけで、
年間数十万円、20年間では数百万円から一千万円近い損失になるケースも現実に存在します。
このような「静かな損失」を見逃さないためにも、ある程度しっかりした機能を持つ
遠隔監視システムの導入を強くおすすめします。
まとめ 適切な監視で、太陽光発電の価値を最大化しよう

太陽光発電の遠隔監視システム導入の最大のメリットは、
発電量の低下や設備の不具合を早期に発見し、迅速に対応することで、
売電収入の損失を最小限に抑えられる点にあります。
導入コストはかかりますが、それを上回るリターン(損失回避)が期待できます。
重要なのは、システムを「導入して終わり」にしないことです。
日常的に発電状況を確認し、データを活用する習慣をつけることが大切です。
せっかくの「スピードメーター」も、見なければ意味がありません。
私たち工場塗装のイマガワペイントは、外壁や屋根の塗装、防水工事を通じて、
お客様の工場や倉庫といった大切な建物を守るプロフェッショナルです。
屋根の健全性は、その上に設置された太陽光発電システムのパフォーマンスにも影響を与えます。
建物の維持管理という観点からも、太陽光発電設備の適切なモニタリングは重要だと考えています。
もし、これから遠隔監視システムの導入を検討される場合や、
現在お使いのシステムの効果的な活用方法についてお悩みでしたら、
建物の専門家としての視点も交えながら、ご相談に乗れることがあるかもしれません。
もちろん、外壁塗装、屋根塗装、雨漏り修理など、建物本体に関するお困りごとは、
いつでも工場塗装のイマガワペイントにお気軽にご相談ください。

イマガワペイントでは、
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