工場や倉庫で雨漏りが起こると、機械の故障や資材の腐敗などのトラブルが発生してしまいます。
会社の大事な資産でもある機械や資材がダメになってしまうと、大きな損害になってしまうこともあるでしょう・・。
そこで今回はそんな大きな損害が起きてしまわないように「雨漏りの発生原因や対策」について解説していきたいと思います。
「大事な機械が資材を雨漏りから守るため」に必要な内容となっているので、この記事を読んだ後、必要な対策を早速行っていきましょう!
【箇所別】雨漏りの発生原因と対策
雨漏りの発生原因と対策を下記の4つの箇所別に解説していきます。
- 屋根
- 屋上・ベランダ
- 外壁
- サッシ
1つずつ確認していきましょう。
【箇所別】雨漏りの発生原因と対策
①屋根
屋根からの雨漏りの原因となるのは、下記の部分の劣化や破損です。
劣化や破損が起きる部分
- 屋根本体
- 屋根の塗料
- 防水シート
- 下地材
屋根は建物の中で1番雨を受け止めている場所であるため、劣化や破損が起きていると、ダイレクトに影響を受けてしまいます。
あまり傾斜角度がない屋根であれば、雨水が溜まりやすいので、より雨漏りが発生する確率が上がってしまうでしょう。
また、強風によって飛んできた石やゴミの衝撃によって屋根材が破損してしまったり、設置しているアンテナや室外機が倒れてしまうことで屋根材が剥がれてしまったりすることがあります。
このように、屋根は最も雨漏りが起きやすい場所とも言えます。
高所作業となるので、自分達でメンテナンスや点検を行いづらいということも、雨漏りが発生しやすい要因となってしまっているのでしょう。
屋根の雨漏りへの対策〜3つのポイント〜
屋根の雨漏りへの対策は下記の3つです。
- 大きな台風や地震の後は点検を依頼する
- 定期的に屋根塗装を行う
- できる限り屋根の上にアンテナや室外機は設置しない(使用していないなら撤去する)
台風や地震、飛来物による「衝撃」から受ける影響は、予測できない部分が大きいです。
定期的に屋根塗装を行ったり、使用していないアンテナや室外機は撤去したりするなどの対策を行っていても、破損が起きてしまうことがあります。
ですので「定期的に屋根の健康状態をチェック」をして、劣化が進んでいないか、破損はないかを確認していきましょう。
【箇所別】雨漏りの発生原因と対策
②屋上・ベランダ
工場や倉庫で多く採用されている、傾斜のない「陸屋根」は、雨水が溜まりやすいので「防水工事」が必要になります。
その「防水層の劣化や破損」によって、雨漏りが起きてしまうことがあります。
防水工法別の雨漏り原因は下記の通りです。
防水工法 | 雨漏りが起きる原因 |
---|---|
ウレタン防水・FRP防水 | ・塗膜のひび割れや破損 ・紫外線や熱による劣化(塗膜が薄くなっている状態) |
シート防水 | ・シートの破れや劣化 ・表面を覆っている塗料のひび割れや劣化 |
アスファルト防水 | ・防水層の膨れ、ひび割れ ・表面を覆っている塗料のひび割れや劣化 |
屋上防水については、こちらで詳しく解説しています。
屋上・ベランダの雨漏りへの対策〜3つのポイント〜
屋上・ベランダの雨漏りへの対策は下記の3つのポイントです。
- 定期的に防水層の点検をする
- トップコート(保護膜)の塗装を5年に1度は行う
- 排水口の掃除を定期的に行う
定期的に防水層の状態を点検し、表面の塗膜が劣化していないか、破損していないかを確認しましょう。
5年に1度は塗装を行うことが大切ですが、点検の際に修繕する必要があれば随時していく必要があります。
また、雨水が溜まらないように「排水口」の掃除を行うことが大切です。
排水口が落ち葉やゴミで詰まっていると、雨水が防水層の上に溜まり、劣化や破損がある場所から雨水が侵入してしまう確率が上がってしまいます。
防水層を傷つけてしまわないように、ブラシやホウキなどで掃除を行っていきましょう。
【箇所別】雨漏りの発生原因と対策
③外壁
外壁からの雨漏りの原因となるのは、下記の箇所の劣化や破損です。
- コーキング(シーリング)
- 外壁材本体
- 防水シート
1番多いのはコーキング(シーリング)の劣化によるひび割れや破損です。
紫外線や外気温・湿度などの外部環境の影響を受けて、徐々に劣化が進行。
雨水がその箇所から内部に侵入し、雨漏りが起きてしまいます。
外壁材の内部には、防水シートがあり、簡単に室内に雨漏りが起きることがありません。
しかし、防水シート自体も劣化するものです。
コーキングが劣化し、外壁材内部に雨水が侵入してくるようになると、劣化は進行してしまい、隙間が生まれ雨漏りが起きてしまいます。
雨漏りといえば屋根など、建物の上部からと考えがちですが、外壁からも雨漏りがあることを頭に入れておきましょう。
外壁の雨漏りへの対策〜3つのポイント〜
外壁からの雨漏りへの対策は下記の3つです。
- 定期的に外壁やコーキングの点検を行う
- 劣化や破損が見つかった場合はコーキングの打ち替えや増し打ちを行う
- 10年に1度は外壁塗装を行い、保護膜の機能を維持する
外壁材やコーキングは、徐々に劣化していきます。
定期的に点検を行って、コーキングの打ち替えや外壁塗装を行う必要があるかどうかチェックしましょう。
【箇所別】雨漏りの発生原因と対策
④サッシ
サッシからの雨漏りは、下記の箇所の破損や劣化が原因となっています。
- サッシ本体
- サッシの窓枠
- サッシと外壁材の間にあるコーキング
外壁材と同様、雨風を受ける場所であるため、徐々にサッシやコーキングは劣化していきます。
また、強風による飛来物によって衝撃を受けることもあります。
そのような破損や劣化が起きた場所から、雨水が侵入。
室内に雨漏りが起きてしまうのです。
サッシの雨漏りへの対策〜2つのポイント〜
サッシからの雨漏りへの対策は下記の2ポイントです。
- 室内と室外のサッシ本体・サッシ枠の点検を定期的に行う
- 外壁材の点検と一緒に窓回りのコーキングの状態も確認する
他の箇所よりも比較的状態をチェックしやすい場所なので、大きな台風や地震の後などにサッシやその周りの状態を確認しましょう。
実は雨漏りではない?
今回は「雨漏り」について解説してきましたが、天井から水が滴っている原因が、雨漏りではない場合もあるので注意しましょう。
雨漏り以外に考えられる原因は「漏水」と「結露」です。
【漏水】配管経路と水道メーターを確認!
水道料金がいつもより高い場合や、水が滴ってくるのが配管周りである場合は「漏水」を疑いましょう。
漏水が起きているか確認するためには「水道メーター」を使います。
工場や倉庫にある全ての蛇口を閉めた状態で、水道メーターを確認し、針が動いているか見てみてください。
グルグルと回っているのならば、どこかで漏水が起きている状態です。
水道業者へ連絡し、漏水修理を行ってもらいましょう。
【結露】壁や窓に水滴はついていない?
冬場に多く発生するのが「結露」です。
しかし、雨漏りとの判別が難しいものでもあります。
目視で窓や壁などを確認して、水滴がこびりついている状態ではないか確認してみた上で、原因を特定できないようであれば専門業者へ連絡してみましょう。
岡山県や広島県で雨漏りの修理をするならイマガワペイントへご相談ください!
今回は「雨漏りの発生原因と対策」について解説してきました。
箇所別の雨漏りの発生原因と対策は下記の通りです。
箇所 | 雨漏りの原因 | 対策 |
---|---|---|
屋根 | 【下記の箇所で起こる劣化や破損】 ・屋根本体 ・屋根の塗料 ・防水シート ・下地材 | ①大きな台風や地震の後は点検を依頼する ②定期的に屋根塗装を行う ③できる限り屋根の上にアンテナや室外機は設置しない(使用していないなら撤去する) |
屋上・ベランダ | 防水層の劣化や破損 | ①定期的に防水層の点検をする ②トップコート(保護膜)の塗装を5年に1度は行う ③排水口の掃除を定期的に行う |
外壁 | 【下記の箇所で起こる劣化や破損】 ・コーキング(シーリング) ・外壁材本体 ・防水シート | ①定期的に外壁やコーキングの点検を行う ②劣化や破損が見つかった場合はコーキングの打ち替えや増し打ちを行う ③10年に1度は外壁塗装を行い、保護膜の機能を維持する |
サッシ | 【下記の箇所で起こる劣化や破損】 ・サッシ本体 ・サッシの窓枠 ・サッシと外壁材の間にあるコーキング | ①室内と室外のサッシ本体・サッシ枠の点検を定期的に行う ②外壁材の点検と一緒に窓回りのコーキングの状態も確認する |
工場や倉庫で雨漏りが発生した場合・・
- 毎日使う機械が濡れて故障してしまった(修理費100万円)
- ストックしていた資材が腐敗していた(買い直し50万円)
- 雨漏りの修繕費用(100万円)
このように、修繕費用以外にも雨漏りの影響を受けた機械や資材の修理や買い直しの費用がかかってしまいます。
今回お伝えしたような対策をしっかり行い、経費がかさんでしまわないように気をつけていきましょう。
また、弊社では工場や倉庫の屋根・外壁塗装、屋上防水などのメンテナンスも行っております。
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