暑くなる季節は、工場や倉庫に少しでも熱が入らないようにしたいものですよね。
遮熱対策をしませんか?
遮熱対策を講じることで、熱の侵入を制御することができます。
実は工場や倉庫・オフィスなどの窓からも熱が侵入します。
「窓の遮熱対策って効果があるの?」
「どんなメリットがあるの?」
そんなお悩みの工場や倉庫の管理者の方に、
今回は「窓」に注目し、遮熱対策についてご紹介いたします。
工場や倉庫における遮熱対策工事とは?
工場や倉庫での遮熱対策工事とは、
建物内の温度を調節し、外部の気温からの熱の侵入を制御するための工事です。
まずは、どのような遮熱対策工事があるのか、ご説明いたします。
1. 断熱材の設置
断熱材は、建物の壁や屋根、床などに取り付けられます。
断熱材は熱の移動を遅らせる性質を持っており、内部の温度を外部の温度から保護します。
2. 冷却・給湯システムの改善
適切な冷却システムや給湯システムの設置により、工場や倉庫の内部温度を管理することができます。
効率的な冷却システムや断熱パイプを使用することで、熱の逃げ道を減らし、エネルギーの使用量を削減することができます。
3. 空気のシーリングと断熱
建物内外の気流の移動を制限するために、建物の断熱性を高める必要があります。
窓やドア、壁、床などの隙間や漏れを密閉し、熱の逃げ道を減らすことで、内部の温度を保持することができます。
4. 屋根の改良
屋根は熱の侵入や逃げ道として重要な役割を果たします。
屋根に断熱材を追加することで、屋根からの熱の移動を防ぎます。
また、屋根の色を反射率の高いものにすることで、太陽光の吸収を減らすこともできます。
5. 外部の日射を制御する
日射熱は建物内に熱を導入する主な要因です。
遮熱工事では、窓やドアに遮熱フィルムや日よけを取り付けることで、外部の日射を制御します。
また、屋根や壁面に反射材料を塗布することで、太陽光の反射を増やすこともできます。
以上のような遮熱対策が一般的です。
今回は、5番目の外部の日射を制御する「窓」の遮熱対策をご紹介します。
窓の遮熱対策工事とは?
外部の日射を制御する窓の遮熱対策には、一般的に4つあります。
1. 遮熱フィルムの貼付け
窓ガラスに遮熱フィルムを貼り付けることで、
室内の熱を遮断し、室内温度を下げることができます。
遮熱フィルムは、紫外線を遮ることで室内の日焼けや色あせを防止し、
断熱効果を発揮することができます。
また、熱線遮断率の高いものは、室内の熱を遮断するため、
エアコンの冷房効果を高めることができます。
逆に、冬場には室内の熱を外に逃がしにくくなるため、断熱効果が期待できます。
遮熱フィルムには、熱線遮断率やUVカット率などの性能が異なるものがあります。
また、透明なタイプや、色が付いているタイプ、鏡面加工がされたタイプなど、さまざまな種類があります。
窓の遮熱フィルムの種類
- 金属蒸着タイプ
金属の蒸着層をフィルムに塗布したもので、太陽光を反射して遮熱効果を発揮します。
ただし、屋外から見た窓の外観が鏡のようになるため、景色を遮ってしまうことがあります。 - 薄膜タイプ
高分子膜に特殊な塗料を塗布したもので、透明性が高く景色を遮ることはありません。
太陽光を遮断することで遮熱効果を発揮します。
ただし、光の透過率が低いため、室内が暗く感じることがあります。 - ナノレベルタイプ
特殊なナノ粒子を含んだ透明な膜で、遮熱効果を発揮しながらも、光の透過率を高め、室内の明るさを確保することができます。
また、紫外線カットや断熱性能も高いため、快適な室内環境を維持することができます。
これらの遮熱フィルムは、用途や目的に応じて選ぶことができます。
遮熱性能だけでなく、光の透過率や外観の変化なども考慮して、適切な遮熱フィルムを選びましょう。
遮熱フィルムの貼り付けは、比較的簡単に行うことができます。
ただし、正確な寸法を測った上で、綺麗に貼り付けることが重要です。
また、フィルムが剥がれたり、シワが寄ったりしないよう、慎重に作業を行うことが必要です。
2. 窓ガラスの交換
遮熱性能の高いガラスに交換することで、室内の熱を遮断し、エネルギー消費の削減や快適な室内環境の維持を図ることができます。
遮熱性能の高い窓ガラス
- Low-Eガラス
室内の熱を反射し、夏は太陽光による放射熱を遮断し、冬は室内の熱を逃がさず断熱効果を発揮するガラスです。 - 断熱ガラス
2枚以上のガラスを合わせたもので、窓ガラスの間に空気やガスを入れることで、熱の伝導を遮断し、断熱効果を発揮するガラスです。
これらの遮熱性能の高いガラスに交換することで、
室内の熱を遮断し、室内温度を下げることができます。
これにより、エアコンの冷房効果を高めることができ、
冷房の電力消費量を削減することができます。
また、冬場には室内の熱を逃がしにくくなるため、暖房の効果を高めることができます。
窓ガラスの交換は、専門業者に依頼しましょう。
交換前には、遮熱性能の高いガラスを選定し、正確な寸法を測定して、加工してもらう必要があります。
また、取り付け作業時には、割れや破損のリスクを避けるため、専門業者に依頼することが重要です。
3. 窓枠の断熱化
窓枠周辺の断熱性を高めることで、室内の熱を遮断し、
エネルギー消費の削減や快適な室内環境の維持を図ることです。
窓枠の本体は熱伝導率が高く、窓枠に断熱材を貼り付けることで、熱伝導率を下げます。
また、窓枠周辺の熱の伝わりを抑えることで、室内の温度上昇を抑制することができます。
窓枠の遮熱化による遮熱対策は、窓ガラスの交換などに比べて費用が抑えられるため、
コストパフォーマンスが高い方法です。
ただし、窓枠の断熱化によって窓の開閉がしにくくなる場合があるため、注意が必要です。
4. 日除けの設置
窓に日除けを設置することで、外からの日差しを遮り、室内温度を下げることができます。
日除けには、窓に設置するタイプや、建物の外側に取り付けるタイプがあります。
- 日よけシートの設置
日よけシートは、屋根や壁面に設置されることが多く、
直射日光を反射・吸収することで建物内部の温度上昇を抑制します。
また、日よけシートは様々な種類があり、遮熱効果だけでなく、
防水性や通気性などの機能を持っているものもあります。 - 風除室の設置
風除室は、建物の出入口や窓に設置されることが多く、
外部の風を遮り、建物内部の温度上昇を抑制します。
風除室は、アルミサッシやシャッターなどが使用され、
防犯性も高いため、複合的な効果が期待できます。 - 日よけルーバーの設置
日よけルーバーは、窓に取り付けられる羽根のついた日よけです。
羽根を動かすことで、日射量を調整することができ、適切な日よけ効果を発揮します。
また、ルーバーには、風を通すことで建物内部の換気効果を高める機能もあります。
今回ご紹介した方法により、窓の遮熱対策工事を行うことで、
工場や倉庫、事務所などの建物の室内温度を下げ、快適な作業環境を実現することができます。
イマガワペイントでは、
相談や点検、修理まで承っております。
「遮熱対策をどうしたら…」と思ったら、
まずはお気軽にご連絡ください。