ツインコートアクアHBの特徴
1 優れた耐候性

ツインコートアクアHBは、1液水性のプライマーレス塗料でありながら、塗膜の劣化の原因となる紫外線をブロックする紫外線吸収(UVA)と、紫外線によって発生した劣化因子(ラジカル)を抑え込むラジカル制御(ハルス)の2つの作用を持つハルスUVAハイブリッド型の高耐候性塗料です。
塗膜の劣化の原因となる紫外線に対して2つのアプローチで作用することで、紫外線に対する耐久性を向上させ、高寿命化しました。
2 錆止め効果
金属との密着を強化する成分を含有(金属架橋)。
サビ止め効果と金属への密着を強化します。
工期短縮、人工削減に繋がります。

防錆性
試験項目 | 試験結果 | 試験条件 |
---|---|---|
塩水噴霧試験 | 塗膜に発錆なし | JIS K 5600-7-1耐中性塩水噴霧 試験時間:72時間 |
ツインコートアクアHBは…

- 樹脂骨格に金属架橋を含む特殊な樹脂を採用したことで、金属に対する密着力を強化し、サビ止め効果を両立しました。
サビ止めプライマーの工程を省略でき、工期短縮や人工削減が可能となりました。 - 金属との密着を強化することにより、水密性を高めサビ止め効果を最大限に発揮します。
旧塗膜との密着性のしくみ

- 通常、塗料の密着は、旧塗膜との樹脂同士の相性によって決まります。
- ツインコートアクアHBに含まれる密着成分は、旧塗膜との相性に関係なく、旧塗膜の顔料そのものに強く密着するものを採用しております。
これにより幅広い塗膜への密着とプライマーレスを可能にしました。
3 遮熱性能
熱エネルギーとなる赤外線を効率的に反射させる特殊顔料を配合、優れた遮熱性能を発揮します。
汎用屋根用途用(色相:N-82) | ツインコートアクアHB (色相:N-82) | 表面温度差 |
---|---|---|
68.0℃ | 56.7℃ | -11.3℃ |

施工例
実際の折板屋根で、ツインコートアクアHBを塗装した部分と未塗装の部分をサーモグラフィーデータで比較しました。

ツインコートアクアHBを塗装した部分と未塗装の部分を比較すると、表面温度は最大で16℃の差が出ることがわかります。
(関東地方某工場折板屋根にて測定)
4 低臭性
ツインコートアクアHBの臭気センサ測定値は2液溶剤系塗料の半分以下。
鉄部塗装の水性化により塗装現場で問題となる溶剤臭がなくなり、食品工場や営業中店舗での臭気の影響を削減します。
F★★★★取得なので、内部・外部どこでも施工できます。
塗装中や乾燥中に発生する臭いがほとんどなく、快適な作業環境を提供します。

5 速乾
40分(23℃)で上塗り可能です。降雨耐水性に優れ、冬期等、作業時間が限られる環境に最適です。
乾燥性
試験項目 | 気温・時間 | ||
---|---|---|---|
10℃ | 23℃ | 30℃ | |
上塗り可能時間 | 60分 | 40分 | 20分 |
降雨耐水時間 | 60分 | 40分 | 20分 |
※降雨耐水時間とは塗装後、降雨により塗膜が溶出しなくなるまでの時間。
※使用量、下地の条件等、施工環境により耐水性の発現時間は異なります。

養生時間(分) | 1液弱溶剤塗料 | ツインコートアクアHB |
---|---|---|
90 | 白化 | 良好 |
60 | 白化 | 良好 |
30 | 未硬化による塗料溶出 | 白化 |
6 下地を選びません
旧塗膜との相性に関係なく旧塗膜の顔料そのものに強く密着するため、金属系下地及び旧塗膜に幅広く密着します。また、水性の為、旧塗膜を傷めません。
各下地に対する密着性
適応下地 | 適応旧塗膜 | ||
---|---|---|---|
ガルバリウム鋼板 | 〇 | エマルション塗料 | 〇 |
カラートタン | 〇 | アクリル樹脂塗料 | 〇 |
電気亜鉛メッキ | 〇 | 塩化ビニル樹脂塗料 | |
鋼板 | 〇 | アクリルウレタン樹脂塗料 | 〇 |
ステンレス(SUS304) | 〇 | ターペン系塗料 | 〇 |
OP |
※○は密着性良好。適応下地及び旧塗膜は必ず研摩して下さい。
※旧塗膜がフッ素系塗料又はシリコン系塗料の場合は事前に密着テストを行って下さい。