工場・倉庫における屋上防水工事とは?特徴やメリットについてご紹介

屋根防水工事

広島県福山市の 倉庫・⼯場・プラントの外壁塗装、屋根塗装、塗床、⾬漏り修理は

工場塗装のイマガワペイントにお任せください。

塗装専門店としての経験と知識を活かし、工場塗装のイマガワペイントが、

今回は「工場・倉庫における屋根防水工事とは?」を詳しく紹介いたします。

工場や倉庫などのの屋根は、厳しい気象条件や機械的なダメージのリスクに晒されています。

したがって、これらの建物の屋根は、適切な屋根防水工事が必要です。

建物の不具合から発生する雨漏りは、建物自体の損傷だけでなく、二次被害や健康被害など、様々な問題を引き起こす可能性があります。

ここでは、工場や倉庫向けのさまざまな屋根防水工法について、それぞれの特徴やメリットとともにご紹介します。

目次

屋上防水の必要性

建物の屋根形状には、一般住宅のような傾斜のある屋根とは異なり、工場や倉庫のような平らな屋根があります。

この平らな屋根は「陸屋根」と呼ばれ、雨の日に水が滞留しやすいため、建物内に雨漏りが起こらないように屋上防水が非常に重要です。

新築時には適切に屋上防水が施されていますが、紫外線や風雨の影響を受けるため、経年劣化が進行します。

適切なタイミングでメンテナンスを行わないと、屋上防水の不具合が原因で雨漏りが発生する可能性があります。

屋上防水の代表的な工法

屋上防水には、「塗膜防水」「シート防水」「アスファルト防水」と、大きく分けて3つの代表的な工法があります。

1.  塗膜防水

塗膜防水とは、液体状の防水材を塗り重ねて防水層を形成する防水工法です。

ウレタン防水、FRP防水、の主に2種類あります。

塗膜防水は、液体の塗料を重ねて防水加工を行う方法であり、特に屋上の形状が複雑で障害物が多い場所で有効です。

この工法はシート防水が難しい場所でも施工でき、屋上の防水を確保するために重要です 。

ウレタン防水とは

液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。

この工法は粘性の高い専用防水塗料を使用し、主剤と硬化剤の2液タイプ塗料を組み合わせて施工します。

ウレタン塗膜防水とも呼ばれ、屋上だけでなくベランダやひさしにも適用されます。

耐久年数は5~15年程度。

日本で行われている防水工事の中で最も多く採用されている工法です。

ウレタン防水のメリット

  • 狭い場所や複雑な形状の場所でも施工可能
  • 比較的安価で施工が容易
  • 継ぎ目のない仕上がりになる
  • 軽量で、建物の重量負担が少ない
  • 遮熱性があり、屋内の温度上昇を抑えられる

ウレタン防水のデメリット

  • 定期的なトップコートの塗り替えが必要
  • ウレタンの弾力性低下があり、10年程度に1度 防水工事が必要
  • 仕上がりは職人の技量に左右される
  • 乾燥させる時間が必要

FRPとは

FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称です。

FRP塗膜防水は、防水材を塗り重ねて防水層を作る塗膜防水の一つです。

FRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させます。

この工法では、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂を使用して強度の高い防水層を形成します

そのままでは紫外線に弱いため、保護のためトップコートという塗料が重ね塗りされます。

FRPのメリット

  • 強度と耐久性に優れている
  • 耐荷重性・耐摩擦性に優れている
  • 塗料が早く乾燥するため、工事期間が短縮できる
  • カラーの選択肢が多い

FRPのデメリット

  • 比較的高価
  • 施工時の臭い
  • 木造、広い面積(10㎡以上目安)の面には施工できない
  • 硬くて伸縮性が少ない

2.  シート防水

シート防水は、既存の防水層の上に防水シート(ゴムシートや塩化ビニール(PVC))を貼り付けて固定し、防水層を形成する防水工法です。

上からシートを被せるため、既存の防水層を撤去することなく、施工できる工法です。

耐久年数は10~20年程度

この工法は、ウレタン塗膜防水とは異なり、工場で生産された防水シートを使用するため、施工ムラが少なく安定した性能を発揮できます。

また、簡易的な歩行に耐えられ、広い範囲を短時間で施工できるため、ビルやマンションの屋上によく施工されています。

シート防水のメリット

  • 下地の影響を受けにくい
  • 施工スピードが速い
  • 広い範囲の施工

シート防水のデメリット

  • 複雑な形状の屋上には施工できない
  • シート同士の継ぎ目から水漏れの可能性
  • 施工には高い技術が必要
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3. アスファルト防水

アスファルト防水は、合成繊維不織布のシートに液状のアスファルトを染み込ませコーティングしたルーフィングシートを二層以上に仕上げる積層工法です。

耐用年数は約10~20年程度。

防水工法の中で最も歴史が古く、信頼性が高いとされています。広い場所への施工が適しているため、学校やマンション、公営住宅などの屋上や屋根で採用されることが多いです。

熱工法、トーチ工法、常温工法の3種類があります。

  • 熱工法…アスファルト防水材を熱して溶かして塗布する工法。
  • トーチ工法…バーナーでアスファルト防水材を炙って溶かして塗布する工法。
  • 常温工法…熱を加えずにアスファルト防水材を塗布する工法。

アスファルト防水のメリット

  • 長い耐久性(約10~20年)
  • 長い歴史があり、実績豊富な工法
  • 比較的簡単なメンテナンス
  • 防水層が厚いため、水密性が高い
  • 比較的安価で施工が容易

アスファルト防水のデメリット

  • 熱工法による施工は、大掛かりな設備が必要
  • 施工時に煙やアスファルト臭が生じる
  • 重量と厚みがある

塗膜防水、シート防水、アスファルト防水の比較

項目塗膜防水シート防水アスファルト防水
特徴比較的安価で
施工が容易
耐久性と耐候性に
優れている
長い歴史があり、
実績豊富な工法
メリット安価、軽量、速乾性、
弾力性、遮熱性
耐久性、防水性、
施工性、意匠性
耐久性、防水性、施工性、
費用、汎用性、
メンテナンス、遮熱性
デメリット下地への密着性、
適切なメンテナンス、
紫外線への弱さ、臭い
費用、下地、継ぎ目、
メンテナンス、施工業者
臭い、熱、環境負荷、
重量、美観、紫外線
費用1㎡あたり1,500~3,000円1㎡あたり2,000~4,000円1㎡あたり1,500~3,000円
耐久年数5~20年10~20年10~20年
施工方法液体状の防水材を
塗り重ねる
シートを
貼り付ける
アスファルト防水材を
塗布する
適している屋上予算が限られている、
複雑な形状、
軽量化が求められる、
意匠性を重視する
長期的な防水性を求める、
デザイン性の高い、
軽量化が求められる
予算が限られている、
長期的な防水性を求める、
様々な形状、
遮熱性を求める
塗膜防水、シート防水、アスファルト防水の比較

これらの表は一般的な目安であり、実際の費用や耐久年数は、使用する材料や施工方法、屋上の状態などによって異なります。

建物の大きさや、施工する場所の状況によって適している防水工法が異なってきます。

そのため、建物の状況や、それぞれの防水工事の特徴をおさえた上で、防水工事の施工方法を決めましょう。


今回は「工場・倉庫における屋根防水工事とは?」を詳しく紹介いたしました。

工場・倉庫の屋根防水工事には、それぞれの特徴と利点を持つさまざまな種類があります。

建物の要件、予算、気候条件を考慮することが、最適な屋根防水工法を選択する際に重要です。

経験豊富な屋根業者に相談し、建物に最適な防水工法を見つけることをオススメします。

定期的なメンテナンスと修理を行うことで、屋根の寿命を延ばし、建物を保護することができます。


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